「審美治療ってどんなことするんですか?」というご質問をよくいただきます。

日本歯科審美学会では、

「歯科審美学とは、顎口腔系における形態美・色彩美・機能美の調和を図り、人々の幸福に貢献する歯科医療のための教育および学習に関する学問体系である(日本歯科審美学会教授要綱)」と定義しています。

ですからわれわれ歯科医師が行っている審美治療とは見た目の美しさを追求しているだけではありません。

見た目が美しいだけで機能しないものは審美的なものではありません。

形が美しい、色が美しい、しっかりと機能する(発音ができる、食事ができるなど)という事を踏まえた治療の事を審美治療と称しています。

ですから歯科医院で日常行っている治療のほとんどが審美治療なのです。

特殊な治療ではありません。

ただし、健康保険では「形態美」「色彩美」「機能美」の調和は求められていない為、どれかが犠牲になる、(主に色彩美ですが)ということが生じてしまいます。

すべての調和をしっかり図り美味しく食べて健康に過ごしていただく為にはある程度自由診療が必要になってしまいます。

審美歯科についてもっと詳しく知りたい方は日本歯科審美学会のホームページをご覧ください。

https://www.jdshinbi.net/

審美歯科というと「美容」と誤解されることがよくあります。

歯科治療において「審美」は日常的に考えられています。

オールセラミックが全ての審美治療ではありません。

保険治療で用いるプラスチックのムシ歯を詰める材料でも10種類以上の色が揃えられています。

自然な美しさを求めていなければ1種類で十分なはずです。

より機能的で、より自然なものを追い求めていくと、自然と「審美治療」にたどり着くものだと考えています。

出来上がりが自然なものを審美治療といい、材料は二の次ではないかと思います。

自然な美しさを求める材料には、プラスチック、ハイブリッド、セラミックと様々な材料があります。

それぞれに特徴があり、ムシ歯の大きさや、患者様のご要望などにより材料は選択されます。

また、矯正治療も選択肢に入るでしょう。

審美を考えなければ、ムシ歯がなくなればOK。かみ合わせさえよければOK。

ということになりかねません。

他人から、見た目に自然でどこを治療したのかわからない、気付かれない、

自分でもどこを治療してもらったのか忘れてしまった、説明してもらったけどどこを治したのか全然わからない、というのが審美治療だと思います。

一昔前は前歯に金の修復物を入れることもあったのです。

現在の感覚では前歯に金属が見えるのは美しいとは考えられません。

ですから審美的なものは自費でしかできないということはありません。

保険でもある程度の審美修復は可能です。

ただ、健康保険は様々な規制があるため、全ての審美治療を保険で行うことは現在のところ不可能です。

詳しくはご相談ください。

写真は横向きになっていて見にくいですが左がbefore右がafterです。同一人物です。