精密入れ歯・義歯
Precision dentures
入れ歯の製作方法や技術は日々進化しています
技術や材料は進化していますが保険診療で行なっている入れ歯製作過程は私が大学を卒業した時(平成8年)と変化がありません。
大学を卒業して日本補綴歯科学会に所属しています。ここは入れ歯や被せ物などを専門とする歯科医師が日々勉強している学会です。卒業後せっかく学んできたことも保険診療の中では全く利用できず歯痒い思いをしています。「こうやったらもっとうまくできるのに」と思うことは多々ありますが、「保険の壁」のために持っている技術を提供できないのです。
BPSとは(Biofunctional Prosthetic System)
生体機能補綴機構と訳されていますがなんのことかピンとこないと思います。
BPSの定義は「患者の生体機能に合わせた印象採得、咬合採得、人工歯配列、重合仕上げ、装着までの一連の作業をBPSが定めた臨床技術に即して実践しIvocler Vivadent社の材料や機器を使って義歯を完成させ、患者を幸せに導くこと」とされています。
わたしはIvocler Vivadent社のコースを修了しBPS認定歯科医師(No.6763)となっています。
Ivocler Vivadent社の宣伝のように見えますがそうではありません。材料と技術は表裏一体のものです。技術に合わせた材料が開発されています。わたしも認定歯科医師になってから他社製のものを組み合わせてやってみてもなかなかうまくいかないことを実感しています。また、この材料を使用すると様々な症例に対応できることも経験しています。
入れ歯の中でも特に総入れ歯は口の中の頬などの筋肉、粘膜、舌など常に動きのあるものの中で安定して機能を発揮させなければならないものです。製作には非常に高度な技術が必要です。BPSのシステムを使用すれば70~80%の確率で成功する義歯を作れるようになると言われています。
逆にいうと成功する義歯が作れる確率はもともとかなり低いのです。
BPSは保険適用外ですがこのシステムを使用し多くの方により快適な入れ歯治療をご提供したいと思っています。