歯磨き粉の新処方〜正しい歯磨き粉の使い方〜

これまでフッ素入り歯磨き粉に入っているフッ化物は歯磨きの補助剤としての位置付けが強かったのですが積極的な予防剤として認識されつつあります。
フッ化物配合歯磨剤のフッ化物濃度が1000ppm未満と規制されていましたが2017年3月から1500ppm(0.15%)にまで引き上げられました。これでようやくグローバルスタンダードの歯磨き粉の販売が日本でも認められた事になります。
永久歯が生え揃ったらフッ化物は必要ない、と思われがちですが生涯にわたって虫歯予防の効果がありますので使い続けることをオススメします。
この1000〜1500ppmのフッ化物濃度歯磨き粉は6歳未満の子どもには使用を控えることとされています。1000ppmを超える歯磨剤の使用は15歳未満には適さないと考えられていますので中学生以下の方には従来の歯磨き粉の使用を、高校生以上の方には高濃度フッ素配合の歯磨き粉の使用が現実的です。
歯磨き粉は朝、昼、晩の毎食後の使用が基本で少なくとも1日2回は使用してください。これは日本だけでなくアメリカでもそのように勧められています。
それではフッ素入り歯磨き粉の効果的な使い方です
1 歯ブラシに年齢に応じた量の歯磨き粉をつける
2 磨く前に歯磨き粉を歯面全体に広げる
3 2〜3分歯磨き粉の泡立ちを保つような歯磨きをする(特に歯磨き方法にはこだわらない)
4 歯磨き粉を吐き出す
5 10〜15miの水を口に含む
6 5秒間程度ぶくぶくうがいをする(洗口は1回のみ)
7 洗口は1回のみとし吐き出した後はうがいをしない
8 その後1〜2時間程度は飲食をしないことが望ましい
さらにフッ化物配合歯磨剤を用いたブラッシングは1日2〜3回と頻度が高いことが望ましい
とされています。
今までとかなり概念が変わっています。
これはプラーク(歯垢)を取り除くブラッシングというよりフッ化物をしっかり応用するというブラッシングになっています。
虫歯、歯周病の原因はプラーク(歯垢)なのでそれをしっかり落とすためにはこれまで通りのデンタルフロス、歯間ブラシ、歯ブラシによるプラークコントロールが重要です。しっかりブラッシングした後上記方法でフッ素を応用し虫歯予防してください。
もっと詳しく知りたい方は2018年3月に日本口腔衛生学会より提言書が出ています。
フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方

往診について

当院に通院されていた方で通院が困難になった方を対象に往診を行っております。
往診でできる治療内容は、入れ歯の調整、修理、新しい入れ歯の製作
ブラッシングや歯石除去、フッ素塗布などのメインテナンスです。
往診できるのは当院を中心とした半径16キロメートル以内と決められており、写真の丸い範囲です。
ご希望の方はお問い合わせください。

スポーツ用マウスガードの料金

時々お問い合わせがあるので記載しておきます。
ラグビーやアメリカンフットボールなどのスポーツ用マウスガード(マウスピース)は保険適用外なので自費診療です。
税別価格です。
小学生:3000円(乳歯がまだ残っている方)
中学生〜大学生:7000円(永久歯が生え揃っている方 *乳歯が残っている場合は小学生料金)
社会人:10,000円
調整料:1回500円(年齢問わず)
型取り、マウスガード、装着料全て込みの料金です。
小学生が低料金になっているのは歯の生え替わりに伴い、作り直しが必要だからです。当院では設備が整っており外注に出しませんので低価格でご提供しています。
中学生でも成長に伴い1年に1回くらい作り直しの必要が生じます。
大学生、社会人も外れやすくなると「怪我を防止する」という本来の目的が達成できなくなるので作り変えが必要な場合があります。
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