年齢とともに歯が弱り、いずれは入れ歯になるのは老化現象?


みなさんのまわりには大なり小なり、入れ歯の人が何人かいるかもしれません。
「歳をとってきたら歯ぐきがやせてきて、歯もガタガタになってくる」とか
「歯が悪いのは歳のせいだから仕方がない」「歳をとったら歯は悪くなるもの」とか
「総入れ歯にすれば歯を磨かなくていいから楽でいい」など、聞いたことがありませんか?
その人たちの言うこと、ほんとうでしょうか?
まず、入れ歯になったということは、歯がなくなったところがあるということです。
歯を抜いたのか、自然に抜け落ちたのか、もともとないのか、のいずれかです。
たいていの人は抜いたか抜け落ちたのです。
その原因は?
年齢によって異なりますが、写真の円グラフのように歯がなくなる原因の約75%は、う蝕症(むし歯)か歯周病なのです。
老化現象で歯が抜けたりすることはないのです。
総入れ歯(総義歯)は歯を磨かなくていいから楽でいいでしょうか?
総入れ歯なら何でも噛めて不自由ない、なんていう人はほとんどありません。
自分の歯で噛んでいたのと同じように、入れ歯でも何でも噛めると思ったら大間違いです。
どんなに優れた入れ歯も所詮は自分の歯の代用品であって自分の歯以上のものは存在しないのです。
「美味しく食べて健康に」すごしていただくためには、ご自分の歯を大切にケアして使っていただくのが一番です。

待合室のこだわり

「リラックスしてお待ち下さい」と言われても歯科医院の待合室でリラックスするなんてそう簡単なことではないと思います。
当院の待合室はリラックスとまではいかなくても、ストレスを感じにくいように工夫しています。
有線放送でクラッシック、ジャズなど日替わりで静かな音楽を流しています。
雑誌は月刊誌を中心に常に最新のものを置いています。傷ついたものや汚れたものは交換するか処分します。
そして待合室の椅子。待合室に長椅子はありません。人間は一般的に横17センチ以内に他人が座ると自分のテリトリーを侵されたと感じ、自分が席を移動するかストレスを感じたまま座り続けると言われています。長椅子ではテリトリーを守りきれません。ただでさえストレスを感じる歯科医院の待合室でこれ以上ストレスを感じさせるわけにはいきません。
ですから当院の待合室の椅子は一人掛けで椅子と椅子の間は20センチ以上開くように工夫しています。また、患者様同士の目が合わないよう椅子はすべて同じ向きに向けられています。
また、玄関から入ってきた方と待合室でお待ちの方の目が合わないよう玄関から待合室が直接見えないように角を設けています。
初めて当院にお越しになられた方は「待合室の椅子が少ない!」と思われるかもしれません。しかし、当院は完全予約制でお一人の方の予約時間は30分から1時間と十分おとりしているのでお待たせすることがほとんどありません。ですから待合室の椅子の数は少なくても患者様が待合室で溢れかえるということはありません。

おすすめ歯ブラシ

薬局やスーパーに行くとたくさんの歯ブラシが並んでいます。

いったいどれを買ったらいいんだろう?あまりの多さに悩んでしまいませんか?

私が一番気に入っているのはTePe X-SOFTです。

予防大国スウェーデンの歯ブラシで見た目はごついですがすごく磨きやすい歯ブラシです。

密度の高い歯ブラシの毛と十分なコシ。ブラシの先さえうまく当たればどんな持ち方でも綺麗に汚れが取れてしまいます。

私がこの歯ブラシに出会ったのは開業する前ですから今から10年以上前です。当時、奥羽大学の教授だった岡本浩先生が宝塚に歯周病の講演に来てくださいました。岡本先生は歯周病の世界的権威スウェーデンのイエテボリ大学のLindhe先生のもとで学ばれた歯周病の専門家です。Lindhe先生の臨床歯周病学という本の監訳もされています。

その講演会のとき「歯ブラシはどのようなものがいいですか?」と質問して教えていただいたのがこの歯ブラシです。

それまでは別の歯ブラシを主に使用していたのですが一度使ってみると使い易さ、歯茎への当たり具合、今までのものとは全く違いました。

即この歯ブラシを患者様にもお勧めするようになりました。

現在も色々なメーカーから様々な歯ブラシが出ていて、サンプルをいただいて試してみるのですがやっぱりTePe X-SOFTに戻っています。

今では一番のお気に入りで、皆さんにこの歯ブラシをお勧めしています。

説明するのが好き

予防歯科
私は説明するのが好きです。
当院にいらっしゃる方はなんらかの症状を訴えて来院されるわけですが、その原因が納得できるものであるか徹底的に調べます。
調べて解ったこと、自分が感じたこと、考えたことは全部説明します。しっかり納得していただいた上で治療を進めていきたいからです。ですから初診の方は調べて説明しただけで時間が来てしまって終わってしまうこともたまにあります。
痛みがあるときは、説明だけで終わらず応急処置をしますからご安心ください。
全体を調べたときも、今の口の中の状態がどうなっているのか、今後どうしていけば良いのか、詳しく事細かに説明します。「こんなに詳しく説明されたのは初めてです」とよく言われます。データをしっかりみて詳しく解析する。解ったことを説明する。説明することが好きなんです。

歯科用ルーペ(拡大鏡)について

人間の目で見える物の大きさには限界があります。
勤務医の時は裸眼で治療していました。
それでいい治療をしていると自負していました。
もっとはっきり見てみたいと思い、平成19年、独立開業して1年目に2.5倍のルーペ(拡大鏡)をつけて治療するようになりました。
世界観が変わりました。
しかし、2.5倍では見えない壁にぶつかりました。平成24年からサージテルの6倍のルーペ(拡大鏡)を使用するようになりました。
見えなかった部分が見えてきましたが視野が暗いことが気になりました。
もっと見たくなりました。
平成26年から6倍ルーペにLEDライトをつけて治療するようになりました。
裸眼では見えないものが手に取るように見えます。
普段のライトでは暗くて見えなかったものが明るくはっきり見えます。
見えることによりさらに治療の精度が上がりました。
見えることにより治療のスピードが上がりました。
大きく明るく見ることで診断が正確に、治療が精密にスピーディになりました。
今ではルーペ(拡大鏡)なしの治療は考えられませんので自費、保険に関係なく全ての治療で使用しています。
私が使用しているルーペ(拡大鏡)はサージテルの6倍。
LEDライトはサージテルのハイ・インテンシティです。
「ミクロの世界」と「歯の治療」の意外な関係はこちら
「拡大鏡をつけている歯医者なんてあんまり見ないけどなんか意味あるの?」はこちら