「オーラルフレイル」「口腔機能低下症」という言葉を聞いたことがありますか?
「全身の機能低下は口から始まる」と言われています。
老化は自覚症状なく始まります。
「フレイル」と言われる機能低下が始まる前の段階であれば元の健康な状態に戻すことができます。そこで注目を浴びているのが「オーラルフレイル」という口の機能が低下する前の段階です。
オーラルフレイルの段階で早期発見、早期介入できれば口腔機能の低下を遅らせることができます。
50歳以上の方は健康保険で口腔機能低下症の検査をすることができるようになりました。当院でも検査が可能です。
検査項目は
1舌苔付着度 2口腔乾燥 3残存歯数 4舌口唇運動機能 5舌圧 6咀嚼能率 7嚥下機能アンケート
以上7項目です。このうち3項目以上が基準値を下回ると口腔機能低下症と診断されます。
検査で基準値を下回る項目を早く見つけることができれば早めの対策が可能です。
グラフの赤い曲線が理想的なカーブです。
ピンク色の範囲で口腔機能が発育していきます。点線のカーブは口腔機能が十分に発育していない状態、いわゆる口腔機能発達不全症と呼ばれます。
緑色の範囲で年齢とともに口腔機能も下がっていきます。点線のカーブが早く口腔機能が衰える状態、いわゆる口腔機能低下症です。
どちらも適切なトレーニングで理想的なカーブを描くようにすることが可能です。
50歳を過ぎたら年に1回は口腔機能検査を受けましょう。