顎関節症ってどんな病気?

顎関節症の主な症状は「あごが痛い」、「口が開かない」、「あごを動かすと音がする」の3つです。
昔は「咬み合わせが悪いと顎関節症になるのでかみ合わせの調整をしないといけない」、と言われていました。
今では研究が進み、2000年頃からかみ合わせが悪いからなる病気ではなく様々な原因が重なり合っておこる症状だということがわかっています。
また、顎関節症は進行する病気ではなく時間の経過とともに症状が軽くなることがわかっています。
ですから、積極的にかみ合わせを調整するようなことはありません。
痛みがあれば痛み止めを飲んでいただき、あごの筋肉を酷使しないように日常生活に気を付けていただくだけで症状は軽減していきます。
具体的には、あごの筋肉のマッサージ、ガムやスルメなどを噛まない、口を大きく開けないなどです。
ただ、他の疾患との鑑別(判別)も必要なので、顎の異常を感じたときはかかりつけの歯科医院で診察してもらってください。
顎関節症についてもっと詳しく知りたい方は日本顎関節学会のページをご覧ください。
http://kokuhoken.net/jstmj/publication/file/guideline/primary_care_guideline.pdf
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審美治療ってどんな治療?

「審美治療ってどんなことするんですか?」というご質問をよくいただきます。
日本歯科審美学会では、
「歯科審美学とは、顎口腔系における形態美・色彩美・機能美の調和を図り、人々の幸福に貢献する歯科医療のための教育および学習に関する学問体系である(日本歯科審美学会教授要綱)」と定義しています。
ですからわれわれ歯科医師が行っている審美治療とは見た目の美しさを追求しているだけではありません。
見た目が美しいだけで機能しないものは審美的なものではありません。
形が美しい、色が美しい、しっかりと機能する(発音ができる、食事ができるなど)という事を踏まえた治療の事を審美治療と称しています。
ですから歯科医院で日常行っている治療のほとんどが審美治療なのです。
特殊な治療ではありません。
ただし、健康保険では「形態美」「色彩美」「機能美」の調和は求められていない為、どれかが犠牲になる、(主に色彩美ですが)ということが生じてしまいます。
すべての調和をしっかり図り美味しく食べて健康に過ごしていただく為にはある程度自由診療が必要になってしまいます。
審美歯科についてもっと詳しく知りたい方は日本歯科審美学会のホームページをご覧ください。
https://www.jdshinbi.net/
審美歯科というと「美容」と誤解されることがよくあります。
歯科治療において「審美」は日常的に考えられています。
オールセラミックが全ての審美治療ではありません。
保険治療で用いるプラスチックのムシ歯を詰める材料でも10種類以上の色が揃えられています。
自然な美しさを求めていなければ1種類で十分なはずです。
より機能的で、より自然なものを追い求めていくと、自然と「審美治療」にたどり着くものだと考えています。
出来上がりが自然なものを審美治療といい、材料は二の次ではないかと思います。
自然な美しさを求める材料には、プラスチック、ハイブリッド、セラミックと様々な材料があります。
それぞれに特徴があり、ムシ歯の大きさや、患者様のご要望などにより材料は選択されます。
また、矯正治療も選択肢に入るでしょう。
審美を考えなければ、ムシ歯がなくなればOK。かみ合わせさえよければOK。
ということになりかねません。
他人から、見た目に自然でどこを治療したのかわからない、気付かれない、
自分でもどこを治療してもらったのか忘れてしまった、説明してもらったけどどこを治したのか全然わからない、というのが審美治療だと思います。
一昔前は前歯に金の修復物を入れることもあったのです。
現在の感覚では前歯に金属が見えるのは美しいとは考えられません。
ですから審美的なものは自費でしかできないということはありません。
保険でもある程度の審美修復は可能です。
ただ、健康保険は様々な規制があるため、全ての審美治療を保険で行うことは現在のところ不可能です。
詳しくはご相談ください。
写真は横向きになっていて見にくいですが左がbefore右がafterです。同一人物です。

痛いところが治ったらそれでいいのになんで「全体を調べてみよう」っていうの?

痛いところの処置が終わったら「一度全体をちゃんと調べてみたらどうですか?」と言われたことがありませんか?
「痛いところがなくなったし、忙しいからもういいよ」と思われているかもしれません。しかし、虫歯や歯周病というのは自覚症状がほとんどない病気です。
「虫歯は痛いでしょ」と言われる方が多いですが、実は多くの虫歯はかなり大きくならないとそれほど痛みがないのです。虫歯が大きくなればなるほど処置にかかる時間は長くなり、ひどい場合は歯の中にある神経を取らなくてはならない場合もあります。神経を取ると歯の寿命は短くなります。
歯周病はかなり進行しなければ痛みは出ません。歯がグラグラ動き始めて「食事をすると歯が動くから痛くて食べれない」という状況になるまであまり痛くなりません。食べれないほど歯がグラグラ動いている場合は歯を抜かなければならない場合があります。写真の方も自覚症状はありません。
歯ブラシの時に歯茎から血が出ても痛みがないので緊急性が感じられず放置されどんどん歯周病が進んでいってしまうことが多いのです。
自覚症状がほとんどない、というのが口の中の病気の特徴で、歯周病の検査、レントゲン撮影を行わなければ病状は把握できません。
口というのは1つの消化器官ですので1本の歯になんらかの症状が出ている場合は、他の歯も同様な条件下に置かれているため自覚症状なく同じような病気になっている可能性が高いわけです。ですから、痛みのある緊急性のある歯の治療がひと段落した時点で口の中全体の検査をお勧めして問題があるところがあれば早期に改善する、また、調べてみて問題がなければ良好な状態を維持するためにはどのようなことに気をつければよいかをお伝えしてご自分の歯を長く使用していただけるよう御提案しメインテナンスをさせていただきます。
自分の歯をしっかり守って美味しく食べて健康に過ごしていただきたいと思います。

BPS認定歯科医師って肩書きがあるけどBPSって何?

BPS
BPSとはBiofunctional Prosthetic Systemの略です。生体機能的補綴システムと訳されていますが何のことかわかりませんね。
BPSはリヒテンシュタインに本社があるイボクラールビバデント(http://www.ivoclarvivadent.jp/jp/)という会社とヨーロッパの歯科大学、開業医が共同で開発した高品質な入れ歯を製作するためのシステムです。このシステムが最も得意とする分野は総入れ歯です。欧米の多くの歯科大学はこのシステムを取り入れており、現在、日本でも9大学が認定大学となってこのシステムでの入れ歯の作り方を教育しています。今後増えてくると思われます。
入れ歯の重要な役割は健康な歯の時と同じように話をしたり食事ができたりすることです。
BPS入れ歯の特徴
①食事の快適さ
食事や話をする時の舌、粘膜、筋肉の動きを正確に調べて入れ歯が最も安定する位置に入れ歯を作りますので動きが少なくはずれにくいです。正確な噛み合わせを調べることにより上下の歯でしっかりと噛むことができ食事が快適です。
②口元の美しさ
BPSで使用する人工歯は日本で使用されている中でも最高級のものでドイツのデザイナーがデザインしイタリアで製造されています。一人一人の口元に合わせて歯並びを変え、歯茎の色も変えることが可能です。入れ歯っぽくない入れ歯が作れます。
③安全性と長期予後
BPSで使用する材料はヨーロッパの安全基準に合格した1社のみが製作し品質管理を行っています。環境ホルモンも従来の入れ歯の材料の3分の1に抑えられています。十分な強度があり入れ歯表面に着く細菌の増殖が少ないため匂いがつきにくく変色しにくい材料です。
④システム・実績
特別な教育を受けたBPS認定歯科医師とBPS認定歯科技工士のみが作ることができる入れ歯です。決められた技術と材料を使用し認定歯科医師と認定歯科技工士がしっかりした協力体制を作り患者様のご要望にお応えします。
⑤費用
BPSは健康保険の適応がありません。医院によって価格の違う自由診療です。当院での価格は片顎35万円(税別)です。

入れ歯の難易度には個人差があります。どなたでも完全に満足していただくことは難しいですし、治療後の機能回復の力には個人差があります。その個人差の中でも最も良いものを選んでいただき美味しく食べて健康に過ごしていただきたいと存じます。