歯に関することってどこのホームページで調べたらいいの?

歯のことを調べようと思うと、いろいろな医院のホームページがヒットすると思います。
ページによっては違うことが書いてあったり「どれが一体正しいの?」と思うこともあるのではないでしょうか?
また、かかりつけの先生で話を聞いたけど他の先生の話も聞きたい、でも主治医の手前他の先生には診てもらいにくい、なんてこともないですか?
学会のホームページのQ&Aも非常にわかりやすく書かれていますが、ご自分の調べたいことがどの学会の専門分野なのか?ということがわからないかもしれません。
そんな時にオススメなのが日本歯科医師会が作成している「歯8020テレビ」です。
中立な立場の日本歯科医師会が作成している、歯とお口の情報満載!1本約5分の動画で納得!スマホでも見ることができる!という優れもの。
現在掲載されているテーマは、基本的な歯の磨き方、歯の矯正、口腔がん、ホワイトニング、口臭、歯周病、マウスガード、母子健康手帳、成人歯科検診、認知症、お口のトラブル応急処置、食育、タバコと口の健康などなど、盛りだくさんです。
「8020テレビ」でも検索できます。
調べてみたいことがある時は、まずこの動画をチェックしていただくと参考になると思いますので是非ご利用ください。

このあいだ他の歯医者さんでもレントゲン撮ってもらったばっかりなのにまた撮っても大丈夫?

歯科治療のレントゲン撮影は安全です。
歯科治療で撮影されるデンタルレントゲン写真(口の中にフイルムを入れて撮影する小さなもの)1枚の放射線量は約0.01mSv、パノラマレントゲン写真(口の中全体を撮影する大きなもの)は約0.03mSvです。
一方、1年間の日本人の自然放射線は平均1.5mSvで歯科のレントゲン撮影の放射線量は非常に少ない量であることがわかります。
歯科においてレントゲン撮影は診断、治療に不可欠なもので重要な情報をそこから得ることができます。他院で撮影されていても、そのデータが手元になければ自院で必ず撮影します。その放射線量は極めて微量ですから健康被害を起こすことはありません。
ガンの発生を心配される方もいらっしゃいますが、200mSv以上の大量の放射線を約1時間で被爆した人にはガンが発生する可能性があることがわかっています。その発生割合は放射線量の増加とともに増加します。
200mSv未満の少量の放射線でガンが発生するかどうかは明らかになっていません。
1時間で200mSvというと、デンタルレントゲン撮影であれば1時間に2万枚撮影するとガンが発生する可能性がある、という数字です。ですから通常撮影する歯科のレントゲン撮影に過敏になる必要はないと思います。必要なレントゲンを必要な枚数撮影し、しっかりとした診断を行い、確実な治療をする。これにより皆さまに美味しく食べて健康にすごしていただくことができると考えています。

あなたも2年で4〜5kg減量できるかも!?

体重測定習慣と2年後の体重変化を見た海外のデータによると、BMI(体重指数)25未満の正常体重者のうち、1日1回以上測定する人の体重は現状維持、週に1回、あるいは月に1回程度体重測定する人の体重は有意に増加しています。
つまり、毎日の体重測定習慣がないと皆太るのは当たり前と言えるでしょう。
一方でBMI30以上の肥満者で見てみると、毎日体重測定している人の体重は4〜5kg程度低下しています。
つまり肥満の方は毎日体重を測ることで2年間で4〜5kg減量できるポテンシャルがあるということです。
〜月刊 糖尿病ライフ さかえ 4月号より〜
写真はここ1ヶ月ほぼ毎日Wii Fit Uで測っている私の体重です。
Wii Uが生産中止になるそうで残念です。体重が軽くなっているかどうかは置いておいて毎日乗るだけでグラフ化されて非常に便利です。
体重が減っていっても休診日前に暴飲暴食して元に戻っているのがよくわかります(笑)

金属のバネがない入れ歯にしたいんですけど・・・

入れ歯
金属のバネがない入れ歯、いわゆる今はやりの柔らかいプラスチックでできたノンメタルクラスプデンチャーですね。
前歯に金属のバネが見えるとキラキラして見た目が良くないので希望される方が増えています。
以前はノンクラスプデンチャーと言われていましたが、実際には樹脂でできたクラスプ(バネ)が付いているので「金属のバネは付いていないですよ」、ということでノンメタルクラスプデンチャーと呼ばれるようになりました。
入れ歯の大原則、動かない、汚れない、壊れない、これがクリアされればノンメタルクラスプデンチャーもOKなんですよね。
しかし、ノンメタルクラスプデンチャーは、動く、汚れる、壊れる、ということでこれまで補綴学会ではフレキシブルデンチャー(ノンメタルクラスプデンチャー)は推奨しない、とホームページでも宣言してきました。
材料が日進月歩進化しており、ガイドラインを作ろうとしていますが変化が大きくてなかなか追いつかないようです。今は症例によっては使ってもいいかな?ってな感じですか。
例えば普段使用するのは金属のバネのあるしっかりした義歯を使用し、お出かけの時にはバネが見えないノンメタルクラスプデンチャーにするという使い分けなどです。
症例をしっかり選んで使用する分には問題ないでしょう。やみくもになんでもかんでもやるのはトラブルの元です。ただし2~3年が寿命だということをしっかり頭に入れておきましょう。寿命の割に保険適用外なので高額です。また、修理が必要になった場合お預かりの修理になる場合が多く、修理費用もかなり高額になります。
昔からある保険外の金属床義歯はノンメタルクラスプデンチャーより高額ですが寿命はもっと長く修理費用はノンメタルクラスプデンチャーより安価です。

なんで白衣を着てないの?

大学を卒業したての頃は白衣を着ていました。
学校の授業も白衣で受けていましたし、白衣を着るのが当たり前だと思っていました。
勤務医になってから白衣は着たことがありません。
子どもは白衣を着た人を怖がります。大人になると理性も働くので面と向かって怖い様子を見せる方はありませんが、「歯医者は嫌いです」とはっきり言われることは結構あります。
昔ながらの歯医者のイメージを取り除くため、怖いという先入観を植え付けないために白衣は着ません。
当院のスタッフは全員、白以外のユニフォームを着用しています。ズボンは白ですが。
形は統一していますが色はそれぞれ好みの色を着用しています。