甘いものはどれくらい食べてもいいの?


甘いものを食べないに越したことはありません。
甘いものは食べないでください、食べささないでください。飲み物は水かお茶くらいにしてください家に炭酸やジュース類を置かないようにしてください、とお願いしますが残念ながらあまり現実的ではないようです。
それでも3歳までは甘いものなしで育てましょう。
年齢とともにだんだん甘いものを食べるようになってきます。
甘いものを食べ過ぎるとしっかり歯磨きをしても歯が溶ける時間が長すぎて再石灰化が追いつかず虫歯ができてしまうので、虫歯予防には甘いもののコントロールが非常に重要です。
ではいったいどれくらいなら甘いものを食べてもいいのでしょうか?
おやつに取る砂糖の量は約20グラムまで、スティックシュガーで約3本分までにしましょう。(朝、昼、晩の食事に含まれる砂糖は除外して考えています。)
それってどれくらい?なんでしょうか。
それでは具体的におやつ類に何gぐらい砂糖が入っているか見てみましょう。
カステラ1切れ・・・24g
メロンパン1個・・・32g
大福餅1つ・・・24g
バニラアイスクリーム1カップ(120ml)・・・24g
ヨーグルト(砂糖入り)120g・・・16g
野菜ミックス飲料350ml・・・16g
炭酸飲料500ml・・・56g
スポーツドリンク500ml・・・32g
となっています。
いかがですか?思ったよりも多いですか?少ないですか?
炭酸飲料を飲みながらお菓子を食べるなんてもってのほか!と言うのがよくわかると思います。
目安は1日20gまでにしてください。
「おやつってなに?」はこちら

インプラントを入れている人はフッ素入り歯磨き粉を使ったらだめなの?


フッ化物配合歯磨材は成人や高齢者にも虫歯予防効果があります。
最近、フッ化物配合歯磨材がインプラント周囲炎のリスクになる可能性が指摘されています。
日本口腔衛生学会誌2016年第66巻第3号に文献レビューが掲載されました。
結論から、「フッ化物配合歯磨材の利用を中止する利益はなく、中止によるう蝕リスクの増加が懸念される。」とありますので、インプラントを入れている方も特に気にすることなくフッ素入り歯磨き粉を使用して虫歯予防をがんばりましょう!
詳しく知りたい方はこちら
フッ化物配合歯磨剤はチタン製インプラント利用者のインプラント周囲炎のリスクとなるか:文献レビュー

インプラントも歯周病になる?」はこちら

使っている道具はキレイなの?

一時期新聞に「歯科医院では歯を削る機械をアルコールで拭くだけで、滅菌していない」と書かれたことがあります。
当院では患者様の口の中に入るものは全て滅菌するか、滅菌できないものは使い捨てです。
もちろん歯を削るタービン(キーンという音がするやつ)、コントラ(ゴリゴリ響きながら削るやつ)、水や風をかける3ウェイシリンジの先まで患者様ごとに全て洗浄して滅菌しています。
安心して治療を受けていただける環境をご提供します。

歯に関することってどこのホームページで調べたらいいの?

歯のことを調べようと思うと、いろいろな医院のホームページがヒットすると思います。
ページによっては違うことが書いてあったり「どれが一体正しいの?」と思うこともあるのではないでしょうか?
また、かかりつけの先生で話を聞いたけど他の先生の話も聞きたい、でも主治医の手前他の先生には診てもらいにくい、なんてこともないですか?
学会のホームページのQ&Aも非常にわかりやすく書かれていますが、ご自分の調べたいことがどの学会の専門分野なのか?ということがわからないかもしれません。
そんな時にオススメなのが日本歯科医師会が作成している「歯8020テレビ」です。
中立な立場の日本歯科医師会が作成している、歯とお口の情報満載!1本約5分の動画で納得!スマホでも見ることができる!という優れもの。
現在掲載されているテーマは、基本的な歯の磨き方、歯の矯正、口腔がん、ホワイトニング、口臭、歯周病、マウスガード、母子健康手帳、成人歯科検診、認知症、お口のトラブル応急処置、食育、タバコと口の健康などなど、盛りだくさんです。
「8020テレビ」でも検索できます。
調べてみたいことがある時は、まずこの動画をチェックしていただくと参考になると思いますので是非ご利用ください。

このあいだ他の歯医者さんでもレントゲン撮ってもらったばっかりなのにまた撮っても大丈夫?

歯科治療のレントゲン撮影は安全です。
歯科治療で撮影されるデンタルレントゲン写真(口の中にフイルムを入れて撮影する小さなもの)1枚の放射線量は約0.01mSv、パノラマレントゲン写真(口の中全体を撮影する大きなもの)は約0.03mSvです。
一方、1年間の日本人の自然放射線は平均1.5mSvで歯科のレントゲン撮影の放射線量は非常に少ない量であることがわかります。
歯科においてレントゲン撮影は診断、治療に不可欠なもので重要な情報をそこから得ることができます。他院で撮影されていても、そのデータが手元になければ自院で必ず撮影します。その放射線量は極めて微量ですから健康被害を起こすことはありません。
ガンの発生を心配される方もいらっしゃいますが、200mSv以上の大量の放射線を約1時間で被爆した人にはガンが発生する可能性があることがわかっています。その発生割合は放射線量の増加とともに増加します。
200mSv未満の少量の放射線でガンが発生するかどうかは明らかになっていません。
1時間で200mSvというと、デンタルレントゲン撮影であれば1時間に2万枚撮影するとガンが発生する可能性がある、という数字です。ですから通常撮影する歯科のレントゲン撮影に過敏になる必要はないと思います。必要なレントゲンを必要な枚数撮影し、しっかりとした診断を行い、確実な治療をする。これにより皆さまに美味しく食べて健康にすごしていただくことができると考えています。