オールマイティの高性能歯磨き粉がついに登場!
今までは虫歯予防、歯周病予防などそれぞれの方に合った歯磨き粉を内容成分を検討しながらオススメしていました。
とうとう欲しい成分をすべて含んだ歯磨き粉が3Mから発売されました。
その名も 「クリンプロ 歯磨きペーストF1450」
昨年の法改正で認められた高濃度フッ素1450ppmはもちろん配合
フッ素との同時配合は困難と言われていたカルシウムとリン酸が配合され歯の再石灰化が促進されます
なんと歯周病に有効なCPC、IPMPも配合!
虫歯、歯周病どちらも予防できて歯の再石灰化の促進までできちゃう優れものです。
虫歯と歯周病のどちらも気になる方、家族でそれぞれ違う歯磨き粉を準備するのは面倒、と言う方に朗報です!
1本90g 税別1,280円
カテゴリー: 予防歯科
フッ素は塗った方が良いって聞いたり、体に悪いって聞いたりするけど本当はどうなの?
いまだに「フッ素は体に毒だからフッ素塗布はしてはいけない」とか「フッ素入り歯磨き粉は体に悪い」と主張している人がいるようです。
フッ素は必須微量元素の一つですから、人間の体に必要な元素の一つです。ですからフッ素は摂取量が多すぎても少なすぎても問題が起こります。
フッ化物応用について危険性が指摘されているのは現実では考えられないほどの大量に摂取した場合のもので、今までに指摘された危険性は全て論破されています。(フッ化物局所応用実施マニュアル 日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会編 2017年 より)
フッ素を完全に除去するのはナンセンスですし、虫歯予防に効果があるのは証明されています。
お茶や海藻類にはフッ素が含まれています。フッ素を否定する人はこれらの飲食物も否定しているのでしょうか??
塩やビタミンと同じで大量に摂取すると体に悪いですが適量は必要なのです。
もっと詳しく知りたい方は日本口腔衛生学会のフッ化物洗口Q&Aに記載されています。
フッ化物洗口Q&Aはこちら
フッ素はいつ頃からどれくらいの間隔で塗ってもらったら良いの?
平成29年6月に日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会が出した「フッ化物局所応用実施マニュアル」という本があります。
それによると、「虫歯に最もなりやすいのは歯が生えてから2〜3年の間であると言われているため歯が生え始めてからフッ化物歯面塗布を実施すると良い。」と書かれています。
「乳前歯が生えてくる1歳頃から第2大臼歯が生え揃う13歳頃までの間6ヶ月ごとに口の中に生えている全ての歯にフッ化物塗布を行うことが奨められる」となっています。
通常のフッ化物塗布は6ヶ月に1回です。虫歯になりやすい人は3〜4ヶ月に1回が望ましいとされています。
当院では覚えやすいことから、春休み、夏休み、冬休みの年3回のフッ化物塗布をおすすめしています。
13歳までと記載されていますが、大人のフッ化物塗布も勧めるべきです。虫歯予防の進んだ諸外国では大人にも積極的に実施しています。
歯磨き粉の新処方〜正しい歯磨き粉の使い方〜
これまでフッ素入り歯磨き粉に入っているフッ化物は歯磨きの補助剤としての位置付けが強かったのですが積極的な予防剤として認識されつつあります。
フッ化物配合歯磨剤のフッ化物濃度が1000ppm未満と規制されていましたが2017年3月から1500ppm(0.15%)にまで引き上げられました。これでようやくグローバルスタンダードの歯磨き粉の販売が日本でも認められた事になります。
永久歯が生え揃ったらフッ化物は必要ない、と思われがちですが生涯にわたって虫歯予防の効果がありますので使い続けることをオススメします。
この1000〜1500ppmのフッ化物濃度歯磨き粉は6歳未満の子どもには使用を控えることとされています。1000ppmを超える歯磨剤の使用は15歳未満には適さないと考えられていますので中学生以下の方には従来の歯磨き粉の使用を、高校生以上の方には高濃度フッ素配合の歯磨き粉の使用が現実的です。
歯磨き粉は朝、昼、晩の毎食後の使用が基本で少なくとも1日2回は使用してください。これは日本だけでなくアメリカでもそのように勧められています。
それではフッ素入り歯磨き粉の効果的な使い方です
1 歯ブラシに年齢に応じた量の歯磨き粉をつける
2 磨く前に歯磨き粉を歯面全体に広げる
3 2〜3分歯磨き粉の泡立ちを保つような歯磨きをする(特に歯磨き方法にはこだわらない)
4 歯磨き粉を吐き出す
5 10〜15miの水を口に含む
6 5秒間程度ぶくぶくうがいをする(洗口は1回のみ)
7 洗口は1回のみとし吐き出した後はうがいをしない
8 その後1〜2時間程度は飲食をしないことが望ましい
さらにフッ化物配合歯磨剤を用いたブラッシングは1日2〜3回と頻度が高いことが望ましい
とされています。
今までとかなり概念が変わっています。
これはプラーク(歯垢)を取り除くブラッシングというよりフッ化物をしっかり応用するというブラッシングになっています。
虫歯、歯周病の原因はプラーク(歯垢)なのでそれをしっかり落とすためにはこれまで通りのデンタルフロス、歯間ブラシ、歯ブラシによるプラークコントロールが重要です。しっかりブラッシングした後上記方法でフッ素を応用し虫歯予防してください。
もっと詳しく知りたい方は2018年3月に日本口腔衛生学会より提言書が出ています。
フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方
スポーツ用マウスガードの料金
時々お問い合わせがあるので記載しておきます。
ラグビーやアメリカンフットボールなどのスポーツ用マウスガード(マウスピース)は保険適用外なので自費診療です。
税別価格です。
小学生:3000円(乳歯がまだ残っている方)
中学生〜大学生:7000円(永久歯が生え揃っている方 *乳歯が残っている場合は小学生料金)
社会人:10,000円
調整料:1回500円(年齢問わず)
型取り、マウスガード、装着料全て込みの料金です。
小学生が低料金になっているのは歯の生え替わりに伴い、作り直しが必要だからです。当院では設備が整っており外注に出しませんので低価格でご提供しています。
中学生でも成長に伴い1年に1回くらい作り直しの必要が生じます。
大学生、社会人も外れやすくなると「怪我を防止する」という本来の目的が達成できなくなるので作り変えが必要な場合があります。
「スポーツ用マウスガードを希望される方へ」はこちら
「スポーツ用マウスガードについて」はこちら