むし歯は多い?少ない?

「むし歯は減った」と言われていますが、未処置のむし歯の有病率は3割と言われています。他の病気に比べると非常に有病率の高い病気です。

3700万人以上に治療が必要なむし歯がある、ということになります。

国民病と言われる糖尿病が予備軍も含めて2000万人と言われているのでむし歯の方がはるかに多いのです。

むし歯は病気でないと思われている??

「むし歯は痛い」というイメージがありますが痛みのないむし歯の方が多いです。レントゲンを撮影したらむし歯が見つかった!なんてことは日常茶飯事です。

「痛みがない=むし歯がない」とは限りませんので、長らく歯科医院に行っていない方はレントゲン撮影をして隠れたむし歯がないかチェックしてもらいましょう。

美容院でホワイトニングってあり??

マウスピース
最近美容院でホワイトニングの広告が置いてあったりするようです。
セルフホワイトニングと言うようですが・・・ホワイトニングにはマウスピースとジェルを使用して自宅で行ってもらう「ホームホワイトニング」と歯に薬剤を塗って光を照射する「オフィスホワイトニング」があります。美容院で行っているのは「オフィスホワイトニング」のようです。
当院で使用しているオフィスホワイトニング用の薬剤は「医薬品外劇物」に指定されているので同じものは美容院では手に入りません。
ホームホワイトニングのジェルも同じく歯科医師が歯科医院で処方しているものと美容院などで使用されているものは別物です。歯科医院で使用しているものと同じものを取り扱うには歯科医師免許が必要です。
オフィスホワイトニングをどうやって美容院でやるのか??
調べてみるとびっくりです。
歯科医師、歯科衛生士でなければ口の中に薬剤を塗ることは違法行為です。
美容師さんが歯に薬剤を塗ると違法ですから、なんと自分で薬を歯に塗るそうです!だからセルフホワイトニング・・・
そして自分で光をあてる・・・
違法ではない・・・グレーゾーンですねえ・・・・・
自分で薬を塗ったんだから何かあっても自己責任と言うことでしょうか・・・
もしするんだったら事前にしっかり説明を聞いてくださいね。
もちろん歯科医院ではまともなホワイトニングを行なっています。

効果が認められたホワイトニング剤を使用しています。

別に美容院じゃなくて歯科医院でやったほうが安心なのになあ、と正直感じます。
セルフホワイトニングの値段は知りませんが、当院ではホームホワイトニングが約2万5千円(税抜)
オフィスホワイトニングが1回5千円(税抜)(だいたい4〜5回必要)です。
ホームホワイトニングの方が透明感ある自然な白さになるのでおススメです。

最近の顎関節症の考え方

顎関節症の治療指針2018が出されています。
詳しくはこちら
顎関節症は咀嚼筋(顎を動かす筋肉)の痛み、顎の関節の音、口が開けにくい、口を動かしにくいなどの症状をまとめた診断名です。
発症メカニズムは不明なことが多いのです。
治療の進め方は日常生活に困らないほどに症状を回復させることです。
顎関節症は時間経過とともに改善し、治癒していく疾患であることが示されています。自覚症状は保存的治療によって良好に緩和することがほとんどです。
そのためできるだけ保存的で可逆的な治療を行うことが推奨されています。
基本治療を1〜3ヶ月行っても改善しない場合はMRI撮影を行ったり専門的治療が必要な場合があるとされています。
ただ、鑑別しなければならない疾患もありますので気になるときはかかりつけの歯科医院で相談してください。

保険でできる白い歯が増えます。

2017年12月1日より保険でできる白い歯の範囲が拡大されました。
CADCAM冠といわれるすべてプラスチックでできた歯です。
単冠と呼ばれる1本だけかぶせる場合に限られます。ブリッジの適応はありません。
これまでは小臼歯に限られており、金属アレルギーのある方のみ医師の診断書があれば大臼歯にも適応可能でした。
このたび、上下左右の第2大臼歯がそろっていて噛み合わせがしっかりしている場合に
”下顎の第1大臼歯に限り”、使用できるようになりました。
歯科用金属アレルギーのある方はこれまで通り医師の紹介状があればどの大臼歯でもCADCAM冠を入れることが可能です。
保険の白い歯は、削る量が多かったり、はずれたり、割れたりと課題がまだまだ残されていますが、
患者様にとっては金属ではない白い歯にできるというメリットがあります。
我々歯科医師にとっては、銀色の金属は時価で変動しているため、金属代が高騰している昨今、変動しない保険で決められた価格だと「銀色の歯を入れると原価割れすることがある」、と言う不安を払拭できるというメリットがあります。
「いったいどの歯まで保険で白い歯が被せられるの?」はこちら
「奥歯って保険で白いの出来るんですか!?」はこちら
「自費でできる白い歯」はこちら

なぜムシ歯になるのですか?〜小学4年生からの質問〜

虫歯
そもそもムシ歯とは?
口の中には700〜800種類の細菌が住んでいると言われています。
その中にムシ歯の原因となる虫歯菌も住んでいます。
虫歯菌は砂糖が大好きで砂糖を取り込んで分解し酸を出します。
その酸で歯が溶けます。
歯が溶けると穴があきます。
その穴が虫が食ったように見えるのでムシ歯と呼ばれています。
ムシ歯は実はなりにくい病気です。
4つの条件が揃わないとムシ歯にならないと言われています。
その4つの条件とは
1虫歯菌がいること
2砂糖の摂取量
3歯や唾液の質
4時間
です。
この4つの条件が重なるとムシ歯になります。
これらの条件をコントロールして重ならないようにしてやるとムシ歯になりにくくすることが可能です。
長くなってしまうのでその方法については次回に回します。