保険でできる白い歯が増えます。

2017年12月1日より保険でできる白い歯の範囲が拡大されました。
CADCAM冠といわれるすべてプラスチックでできた歯です。
単冠と呼ばれる1本だけかぶせる場合に限られます。ブリッジの適応はありません。
これまでは小臼歯に限られており、金属アレルギーのある方のみ医師の診断書があれば大臼歯にも適応可能でした。
このたび、上下左右の第2大臼歯がそろっていて噛み合わせがしっかりしている場合に
”下顎の第1大臼歯に限り”、使用できるようになりました。
歯科用金属アレルギーのある方はこれまで通り医師の紹介状があればどの大臼歯でもCADCAM冠を入れることが可能です。
保険の白い歯は、削る量が多かったり、はずれたり、割れたりと課題がまだまだ残されていますが、
患者様にとっては金属ではない白い歯にできるというメリットがあります。
我々歯科医師にとっては、銀色の金属は時価で変動しているため、金属代が高騰している昨今、変動しない保険で決められた価格だと「銀色の歯を入れると原価割れすることがある」、と言う不安を払拭できるというメリットがあります。
「いったいどの歯まで保険で白い歯が被せられるの?」はこちら
「奥歯って保険で白いの出来るんですか!?」はこちら
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なぜムシ歯になるのですか?〜小学4年生からの質問〜

虫歯
そもそもムシ歯とは?
口の中には700〜800種類の細菌が住んでいると言われています。
その中にムシ歯の原因となる虫歯菌も住んでいます。
虫歯菌は砂糖が大好きで砂糖を取り込んで分解し酸を出します。
その酸で歯が溶けます。
歯が溶けると穴があきます。
その穴が虫が食ったように見えるのでムシ歯と呼ばれています。
ムシ歯は実はなりにくい病気です。
4つの条件が揃わないとムシ歯にならないと言われています。
その4つの条件とは
1虫歯菌がいること
2砂糖の摂取量
3歯や唾液の質
4時間
です。
この4つの条件が重なるとムシ歯になります。
これらの条件をコントロールして重ならないようにしてやるとムシ歯になりにくくすることが可能です。
長くなってしまうのでその方法については次回に回します。

いつ頃歯が抜けますか?〜小学4年生からの質問〜

歯科
乳歯が生えそろうのは3歳ごろです。
永久歯が生えてきたり、生え変わり始めるのが6歳くらいです。
最近は学校検診に行っても生え変わりが遅くなってきた感じがします。
これは他の検診医の先生に聞いても同じ感想を聞くのでその傾向にあるかと思われます。
原因はわかりません。
乳歯が全部抜けて永久歯が生えそろうのがだいたい12歳くらいです。
ですので小学校に通っている間に抜け始めて卒業する頃には永久歯に変わっている、とうイメージです。
歯の生え変わりは個人差が大きいので1〜2年ずれることもあります。
また男女差もあり一般的に女子の方が早く生え変わります。
いつまでも生え変わらない、生えてきたけど乳歯が抜けない、など気になることがあればかかりつけの歯科医院で診てもらってください。

どうして歯がはえかわるのですか?〜小学4年生からの質問〜

20本の乳歯が生えそろうのはだいたい3歳くらいです。
おとなと3歳児の顔の大きさを比べると全然違いますね?
子どもの顔の大きさでおとなと同じ大きさの歯が生えてくると口の中が歯でいっぱいになってしまって大変です。
子どもの小さな口でもしっかりと食事ができて栄養補給ができるよう、子どもの顎の大きさに合わせた小さな歯が20本生えそろうようになっているのです。
乳歯は成長に欠かせない栄養補給と後から生えてくる永久歯のスペース確保のための重要な役割を担っているのです。「どうせ永久歯に生え変わるから大丈夫」などと言わず大切にしましょう。
そして成長しておとなになったとき、子どもの歯のままだと小さすぎて隙間だらけになってしまいます。
おとなの顎の大きさに適した永久歯が28本生えてきておとなになってもしっかり食事ができるようになります。