「体重を毎日計るだけで減量できる」を実践してみました!


以前このブログで体重を毎日計るだけで2年間で4〜5kg減量できるかも?という記事を書かせていただきました。
実際に3月からの5ヶ月間ですが実践してみた結果です。
この5ヶ月間ほぼ毎日計りました。
夜測ろうと思うと忘れてしまうことがあるので毎朝起きてすぐに計るようにしました。結果はグラフをご覧の通り、63kgあった体重が一番軽いときで58kgです。今はほぼ59kgくらいで安定した感じです。
5ヶ月で約4kgの減量です。
本当に体重測っただけか?と言われそうなのでその間に気をつけたことを記載しておきます。
1 体重は起床時に必ず計る
2 万歩計をつけて1日1万歩歩くように気をつける(気をつけるだけで足りなくても気にしない)←5月に足を痛めて中止しました。
3 ゆっくりよく噛んで食べる(一口30回を目安)←気がついたら忘れていました・・・
この3点です。食べ物を制限することは特にしませんでした。
ただ最近、アルコールを摂取すると湿疹が出て睡眠不足になるため5月中旬からアルコールは控えています。減量のために止めたわけではありませんが今までアルコール摂取とともに食べていたスナック菓子は激減しています。
5月中旬までにも順調に減量されているのでアルコールの摂取自体はそれほど影響ないかと思います。
いかがですか?体重が気になる方、試してみませんか?

定期健診(メインテナンス)って受けた方がいいの?

悪いところを探すのがメインテナンスではありません。
メインテナンスとは「健康な人を健康に維持し、疾患のあった人がその治療を行った後に再発することなく健康を維持するために日常的に行う継続的な取り組み」です。
ですから歯科医院の定期健診は人間ドックとは少し違った意味合いを持っています。健康な口腔内を維持するために自分だけでは落としきれない、こびりついてしまったバイオフィルム(プラーク(歯垢))を取り除きます(PMTC, Professional Mechanical Tooth Cleaningと呼ばれています)。歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを使ったプラークコントロールの状態を再度チェックします。1年に1度は隠れた虫歯ができていないかレントゲン撮影を行って確認します(パノラマと言われる口の中全体を一度に撮る大きなレントゲンでは小さな虫歯は発見できませんので、部分的な撮影ができるデンタルやバイトウィングと言われる小さなレントゲンで確認します)。そして生活習慣に変わりがないかお聞きし、口腔内の状態によってはフッ素を塗布して虫歯予防を行います。
定期健診の間隔はそれぞれの方のお口の状態によって異なりリスクの高い方は1ヶ月に1回、リスクの低い方は6ヶ月に1回と幅をもたせています。
定期検診を受けていない方は受けている方に比べて、6年間の追跡調査でできる虫歯の数は10本以上差があるというデータもありますので定期的にメインテナンスを受けて良好な口の中の状態を維持していただきたいと思います。

拡大鏡をつけている歯医者なんてあんまり見かけないけど何か意味あるの?

私が拡大鏡をつけるようになったのは開業して2年目くらいですから平成19年です。当初は2.5倍の拡大鏡を使用していました。
使用のきっかけは拡大鏡を使用すると治療中の姿勢が正しくなり疲れにくくなることと大きくはっきり見えるので治療の精度が上がるから、ということでした。
2.5倍の拡大鏡を使用し始めた時はよく見えて治療がさらに楽しくなったのを覚えています。しかし5年ほど経つと物足りなさを感じ始めました。歯の神経の治療をする時は歯の根の中は非常に暗く歯の根の先の方は見えません。神経の穴が細く見落とすこともあります。
昔は「見えないところは心眼で見るんや」と言われたものですが見ることができるならはっきり見て治療したい!
そういう思いから現在は6倍の拡大鏡を使用しています。
2.5倍から6倍に変えた時、治療の世界観が変わりました。
今まで見えていなかったものがはっきり見えます。見えるから治せます。
心眼で見てたって治りません(笑)
根の先まではっきり見えるように拡大鏡にLEDライトも装着しています。私のライトの明るさは70000ルクスで最大光量にすると根の先まで見えます。
開業当初は「拡大鏡とか顕微鏡とか使っている奴はええかっこしいのアホや」
とか「あんなもん使わんでもちゃんとやれば治るわ」とか言う方もいて、拡大鏡をつけている方がバカにされるような風潮もありました。
今でも拡大鏡を学校検診などに持っていくと他の検診医に「そんなもん持ってこんでもええのに」というような冷めた目で見られることがあります。しかし、拡大鏡に慣れてしまうと裸眼で見ることが不安で仕方がないのです。見えている気がしません。
拡大鏡をまだつけていない頃に一生懸命治療した歯に問題が起こり再治療を行うことがあります。
6倍の拡大鏡をつけている今、その歯の治療をしている時「あの頃これは見えなかったからうまくいかなかったんだろうな」と感じます。
「拡大鏡をつける」ということは治療のクオリティを高めることで「ええかっこ」しているのではありません。
裸眼では見えなかった虫歯も見えます。レントゲンでもはっきりしないし、削ろうかな、どうしようかな、というような虫歯も拡大鏡だとはっきり見えるので治療にためらいはありません。
今では拡大鏡なしの治療なんて考えられませんし、裸眼では治療できません。なぜなら裸眼だと見えている気がしないからです。決して目が悪いからではありません。眼鏡の度はちゃんと合っています(笑)
裸眼で治療することは私にとっては「普段拡大鏡で見ている6分の1の大きさで見ている」、ということなのです。はっきり言って見えていないに等しい大きさになってしまいます。
想像してみてください、今見ているテレビの大きさが6分の1になったら・・・
40インチのテレビだと7インチくらいの大きさになってしまうのです。例えば40インチのテレビを修理に出した時、「修理が終わるまでこれ使ってください」と言って7インチのテレビを置いて行かれたらどうですか?
「こんなちっちゃいテレビ見えるかい!」という感じじゃないでしょうか?それと同じ感覚です。
私の場合7インチを使っていて14インチに上げて、今は40インチを毎日見ているという感覚です。急に7インチに戻せと言われても無理なんです。
拡大鏡や顕微鏡を使用して診断、治療するということは治療のクオリティを高める上でなくてはならない必須のアイテムなのです。
「ミクロの世界」と「歯の治療」の意外な関係はこちら
「歯科用ルーペ(拡大鏡)について」はこちら

日本補綴歯科学会に参加してきたっていうけど補綴って何?

今年は金沢で全国大会が開催されました。
一般の方には全く聞きなれない言葉です。補綴=ほてつ と読みます。
補綴とは、歯が欠けたり、無くなった場合にクラウン(かぶせ物)や入れ歯、インプラントなどの人工物で補うことです。
日本歯科補綴学会は、この補綴(ほてつ)による治療に使う新しい材料や治療技術を開発,研究し,その治療によって,噛める,しゃべる,飲み込むといった機能の回復と見た目の自然観を回復することで健康が維持されることを通して、国民の健康長寿にさらに貢献できることを目指しています。(日本歯科補綴学会のホームページより引用)
大学を卒業してすぐ、歯科補綴学第一講座に入局し補綴学会に入りました。入った当時は年に1回の全国大会で各地に旅行に行く程度の感覚で参加していました。
独立開業してから学会に対する姿勢が自然と変わりました。
治療方法や材料は日進月歩で、学生時代にはなかった材料や治療方法があります。習っていない物は自分で学習し身につけるしかありません。メーカー主導のセミナーは、やはりメーカーの販売する材料の宣伝が主になってしまいます。
普段行っている治療が正しく行えているか、漏れはないか、の確認に学会は非常に役立ちます。年に1度の全国大会、関西支部の支部会には参加して、自分のスキルアップを図っています。
来年は横浜です。