まず、シュミテクトは知覚過敏に有効な歯磨き粉でありこの商品を批判するものではありません。
「しみたらシュミテクト、それ知覚過敏かも?」
テレビで見たことのあるCMですが、問題は「本当に知覚過敏なのか?」ですね。
シュミテクトは象牙質知覚過敏症には大変よく効く薬です。
しかし! しみているのは本当に知覚過敏だからでしょうか?
むし歯だからじゃないですか?
なぜしみているのか?
考えてもわからないですね。口の中をいろいろ見てみてもわからないですね。
そもそも知覚過敏ってなんなんでしょう?
「しみたら歯科医院」そこで診断してもらってから対策を考えましょう。
テレビでよく聞く知覚過敏。
正確には「象牙質知覚過敏症」といいます。
「知覚過敏はしみるんだろうな~」という感覚ではないでしょうか。
「象牙質知覚過敏症は、露出した象牙質に加わった物理的(擦過、乾燥、温度変化)あるいは化学的外来刺激によって、一過性の不快な痛み(10秒間以内)(鋭痛)が誘発され、刺激が除かれると直ちに消失する状態をいう。」と定義されています。
ですから何もしていないのに痛みがあるとか、いつまでも痛みが続いている、10秒以上しみるのが持続するというものは知覚過敏症ではありません。
一過性でない痛みの場合は早めにかかりつけの歯科医院で診察してもらうことをお勧めします。
知覚過敏でないのに知覚過敏の薬を使ってももちろん治りません。
カテゴリー: 予防歯科
食後30分間は歯を磨いたらダメなんじゃないの?
テレビの影響力は恐ろしいですね。
この話をブログに書くのはおそらく4回目・・・
誤った知識がかなり広く浸透してしまっています。まだそれが正確に否定されていないことに報道しっぱなしのテレビの恐ろしさを痛感します。
有名大学の有名教授がテレビ番組で言ってしまいました。テレビで言っちゃったことを学会のホームページで否定しても誰も読んでないですよね?テレビで間違ったことを言ったならテレビで否定しなければいけないと思います。
噂によると「食べてすぐ磨きましょう、って言ったら番組的に面白くないから他の事言ってくださいよ」、と言われて思わず言っちゃったとか。
簡単にいうと「やらせ」みたいなものですね。
食後の歯磨きについては、歯のむし歯予防の見地から、これまで一般的に推奨されてきたとおり、食後の早い時間内に行うことをお勧めします。
このテレビで言っちゃった有名教授が所属している日本歯科保存学会のステートメントに「食後30分間は歯磨きを避けること」についての見解が掲載されています。
このステートメントでも「食後早い時間に歯磨きすることをすすめる」と明記されており、「酸性食品を食べたからと言って食後30分は歯磨きを避けなければならないということは確認されていない」と書かれています。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「食後30分間は歯磨きを避けること」についての見解
4月18日は、良い歯の日!
6月4日は「虫歯予防デー」、11月8日は「いい歯の日」は結構知られていますが
今日、4月18日は「良い歯の日」です。いい歯の日と一緒に1993年に制定されているんですね。知りませんでした。
良い歯で美味しく食べて健康に!
フッ素入り歯磨き粉のフッ素濃度が変わります!
平成29年3月17日に1000ppmを超えるフッ素濃度の歯磨き粉が医薬部外品として承認されました。
今まで日本では1000ppmが上限でしたがこの度1500ppmまで引き上げられました。
ISO(国際標準化機構)ではフッ素濃度の上限は1500ppmとされていますので諸外国の歯磨き粉のフッ素濃度は1100ppmか1450ppmの物が多いのです。
なぜ濃度にこだわっているか?というと「う蝕治療のガイドライン」に「初期根面う蝕に対して1100ppm以上のフッ化物配合歯磨剤の使用だけでも表面の欠損の深さが0.5mm未満のう蝕であれば、再石灰化できる可能性がある」と記載されているからです。欠損の浅い初期の根面う蝕はまずフッ化物を用いた非侵襲的治療を行って再石灰化を試みう蝕を管理するよう推奨される、となっています。
推奨の強さはBですから「科学的根拠があり行うよう勧められる」というレベルです。
日本の歯磨き粉の主流は950ppmですからちょっと足りないのです。早く商品化されていい歯磨き粉が出てきたらまたお知らせします。
「出ました!高濃度フッ化物配合歯磨き粉!」はこちら
歯磨き粉選びのポイント動画はこちら
喫煙者は周りにいる人も歯周病にする!?
非喫煙者と比較すると喫煙者の歯周病のリスクは4.9倍です。
それだけではありません。
受動喫煙者(身の回りに喫煙者がいる方)の歯周病リスクも2.9倍になります。
喫煙は自分だけではなく周りの人も不健康に巻き込んでしまいますのでご注意ください。