歯科医院のイスだと首が痛くなる方へ〜歯科用クビマクラ〜

歯科治療用のイスはそもそも首に疾患のない方を対象に作られています。
年配の方や首に何かしらの異常があり、頭を後ろに倒しにくい方にはかなり窮屈な体勢になってしまいます。
そこで最近発売されたのがこの「歯科用クビマクラ」です。
普段使っている治療用イスにマジックテープで固定するだけ!ぱっと見ごつい感じがしますが、「クビが楽だ!」と大変好評です。
クビがしんどい方はお申し出ください。

足で物を移動させるなんて行儀が悪い!?

以前ネットの投稿で「歯科医院のスタッフが足でゴミ箱を蹴って移動させていた。なんて行儀の悪いスタッフだ!」という書き込みを見たことがあります。
一般的には行儀が悪いこの行為ですが、実はあのゴミ箱「キックバケツ」という名前が付いています。文字通り蹴ってゴミを入れやすい場所に移動させて使うゴミ箱なんです。
治療中は手でゴミ箱を触ることはできません。手が不潔になるからです。スタッフもグローブをはめて治療の手伝いをしているので不潔なゴミ箱を手で触ることができません。ですから診療中の物の移動は足で行うことが多いのです。歯科のスイッチ類も手を使わなくても操作できるように足元に集中して設置されていますので足での操作は案外多いのです。決して行儀が悪いわけではありませんのでご了承ください。
写真はフットスイッチです。歯を削る機械のスイッチ、スピード調整、正回転逆回転、背もたれの上げ下げ、水を出したり止めたり、電気を点けたり消したり足だけであらゆる操作ができるように設計された優れものです。

セカンドオピニオンって受けてもいいの?

友人から「知り合いがどこかの歯科医院で◯○の治療を勧められたらしいけどどうなん?」とか「○○円って言われたらしいけど高すぎない?」とか聞かれることがあります。
又聞きなので実際口の中がどうなっているのかさっぱりわかりませんので曖昧な返事しかできません。結局、私の話はどのように伝わっていったのだろう?と気になることもしばしば・・・
主治医の説明になんらかの疑問がある場合は疑問点をはっきりと主治医に聞いた方がいいですし、それでも解決しない場合は他の医院でセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。
「せっかく主治医が提案してくれているのに、その話を信用せずに他の先生の話を聞くのは失礼だ」と思われている方もあるようですが、プロの話を又聞きした知り合いの意見や、ネットで誰が発信しているのかわからない情報を見て主治医の話に半信半疑になっているくらいなら他の先生の話を聞いてすっきりした方がはるかに有益だと思います。
インターネットやマスコミの情報は不確実で責任者も不明な場合が多いです。発信者の都合のいいように内容が歪曲されている場合もありますので一般の方が専門知識について正しい情報を引き出すのは困難です。
また、口の中の状態は千差万別で他の人の情報が当てはまる場合は少ないと考えられます。
他の先生の意見を聞くことは別に失礼には当たりませんし、初めから「◯○先生のところで治療を受けているが、他の先生の意見も聞いてみたい」と言っていただければきっちり対応します。話を聞いたからかかりつけの医院を変わらなければならない、ということもありません。
すっきり納得して治療を受けていただきたいと思います。
美味しく食べて健康に!

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拡大鏡をつけている歯医者なんてあんまり見かけないけど何か意味あるの?

私が拡大鏡をつけるようになったのは開業して2年目くらいですから平成19年です。当初は2.5倍の拡大鏡を使用していました。
使用のきっかけは拡大鏡を使用すると治療中の姿勢が正しくなり疲れにくくなることと大きくはっきり見えるので治療の精度が上がるから、ということでした。
2.5倍の拡大鏡を使用し始めた時はよく見えて治療がさらに楽しくなったのを覚えています。しかし5年ほど経つと物足りなさを感じ始めました。歯の神経の治療をする時は歯の根の中は非常に暗く歯の根の先の方は見えません。神経の穴が細く見落とすこともあります。
昔は「見えないところは心眼で見るんや」と言われたものですが見ることができるならはっきり見て治療したい!
そういう思いから現在は6倍の拡大鏡を使用しています。
2.5倍から6倍に変えた時、治療の世界観が変わりました。
今まで見えていなかったものがはっきり見えます。見えるから治せます。
心眼で見てたって治りません(笑)
根の先まではっきり見えるように拡大鏡にLEDライトも装着しています。私のライトの明るさは70000ルクスで最大光量にすると根の先まで見えます。
開業当初は「拡大鏡とか顕微鏡とか使っている奴はええかっこしいのアホや」
とか「あんなもん使わんでもちゃんとやれば治るわ」とか言う方もいて、拡大鏡をつけている方がバカにされるような風潮もありました。
今でも拡大鏡を学校検診などに持っていくと他の検診医に「そんなもん持ってこんでもええのに」というような冷めた目で見られることがあります。しかし、拡大鏡に慣れてしまうと裸眼で見ることが不安で仕方がないのです。見えている気がしません。
拡大鏡をまだつけていない頃に一生懸命治療した歯に問題が起こり再治療を行うことがあります。
6倍の拡大鏡をつけている今、その歯の治療をしている時「あの頃これは見えなかったからうまくいかなかったんだろうな」と感じます。
「拡大鏡をつける」ということは治療のクオリティを高めることで「ええかっこ」しているのではありません。
裸眼では見えなかった虫歯も見えます。レントゲンでもはっきりしないし、削ろうかな、どうしようかな、というような虫歯も拡大鏡だとはっきり見えるので治療にためらいはありません。
今では拡大鏡なしの治療なんて考えられませんし、裸眼では治療できません。なぜなら裸眼だと見えている気がしないからです。決して目が悪いからではありません。眼鏡の度はちゃんと合っています(笑)
裸眼で治療することは私にとっては「普段拡大鏡で見ている6分の1の大きさで見ている」、ということなのです。はっきり言って見えていないに等しい大きさになってしまいます。
想像してみてください、今見ているテレビの大きさが6分の1になったら・・・
40インチのテレビだと7インチくらいの大きさになってしまうのです。例えば40インチのテレビを修理に出した時、「修理が終わるまでこれ使ってください」と言って7インチのテレビを置いて行かれたらどうですか?
「こんなちっちゃいテレビ見えるかい!」という感じじゃないでしょうか?それと同じ感覚です。
私の場合7インチを使っていて14インチに上げて、今は40インチを毎日見ているという感覚です。急に7インチに戻せと言われても無理なんです。
拡大鏡や顕微鏡を使用して診断、治療するということは治療のクオリティを高める上でなくてはならない必須のアイテムなのです。
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