続・歯周病は認知症の原因か?

前回の続きです。前回のブログと合わせてお読みください。

歯周病はアルツハイマー病の発症に影響を及ぼすのではなく増悪に影響を及ぼしている可能性が考えられる。

糖尿病はアルツハイマー病の重要なリスクとなる。歯周病は糖尿病の増悪因子であるため、糖尿病をコントロールできる歯周病ケアは間接的にアルツハイマー病のリスクを低減できると考えられる。

本研究では因果関係についてまでは言及できない。今後検討が必要である。となっていますのでテレビが言うように「歯周病は認知症の原因」は言い過ぎです。

今の所、「歯周病は糖尿病を悪化させるためアルツハイマー病を悪化させる可能性があるのでアルツハイマー型認知症の増悪予防のために歯周病ケアは重要である。」とは言えるのではないでしょうか。

歯周病は認知症の原因か?

昨日テレビで「歯周病は認知症の原因」のような番組が放送されていました。

テレビは大げさなことを言うことが多く事実が誇大解釈されて放送されることが多いので報道内容を鵜呑みにしてはいけません。

その時の参考文献として国立長寿医療研究センターの平成28年度の報告書「歯周病がアルツハイマー病の分子病態ならびに認知機能障害を増悪させる機序の解明」が挙げられていましたので読んでみました。この研究はアルツハイマー病の早期診断、予防、治療法の開発に役立てるために行われています。

結論は歯周病の炎症はアルツハイマー病の病態形成に関与している可能性がある。歯周ポケットの深さよりも歯周ポケットからの出血の方がアルツハイマー病発症割合が高い。

では歯周病は認知症の原因なのか?続きは次回です。

「続・歯周病は認知症の原因か?」はこちら

 

離乳食は月齢に合わせるのではない!!

子どもの歯科
0歳児にとって食べることは学習であり、失敗を繰り返しながら自然に覚えていきます。しかし環境などの条件で子どもの食べ方は良くも悪くもなります。

同じ月齢の子どもでも2本しか生えていない子もいれば10本生えている子もいます。

月齢だけに合わせて歯の本数を考慮しない離乳食形態では歯の本数に合わないため噛めなかったり噛まずに丸呑みしたり、不適切な飲み込み方を覚えてしまうことがあります。

兵庫県歯科医師会がまとめた「歯の生え方に合わせたワンポイントアドバイス」は離乳食・幼児食のすすめ方、歯の磨き方がわかりやすくまとまっています。

お子様の成長発育のためにぜひ参考にしてみてください。

「歯の生え方にあわせたワンポイントアドバイス」はこちら