高性能歯磨き粉登場!

オールマイティの高性能歯磨き粉がついに登場!
今までは虫歯予防、歯周病予防などそれぞれの方に合った歯磨き粉を内容成分を検討しながらオススメしていました。
とうとう欲しい成分をすべて含んだ歯磨き粉が3Mから発売されました。
その名も 「クリンプロ 歯磨きペーストF1450」
昨年の法改正で認められた高濃度フッ素1450ppmはもちろん配合
フッ素との同時配合は困難と言われていたカルシウムとリン酸が配合され歯の再石灰化が促進されます
なんと歯周病に有効なCPC、IPMPも配合!
虫歯、歯周病どちらも予防できて歯の再石灰化の促進までできちゃう優れものです。
虫歯と歯周病のどちらも気になる方、家族でそれぞれ違う歯磨き粉を準備するのは面倒、と言う方に朗報です!
1本90g 税別1,280円

歯磨き粉の新処方〜正しい歯磨き粉の使い方〜

これまでフッ素入り歯磨き粉に入っているフッ化物は歯磨きの補助剤としての位置付けが強かったのですが積極的な予防剤として認識されつつあります。
フッ化物配合歯磨剤のフッ化物濃度が1000ppm未満と規制されていましたが2017年3月から1500ppm(0.15%)にまで引き上げられました。これでようやくグローバルスタンダードの歯磨き粉の販売が日本でも認められた事になります。
永久歯が生え揃ったらフッ化物は必要ない、と思われがちですが生涯にわたって虫歯予防の効果がありますので使い続けることをオススメします。
この1000〜1500ppmのフッ化物濃度歯磨き粉は6歳未満の子どもには使用を控えることとされています。1000ppmを超える歯磨剤の使用は15歳未満には適さないと考えられていますので中学生以下の方には従来の歯磨き粉の使用を、高校生以上の方には高濃度フッ素配合の歯磨き粉の使用が現実的です。
歯磨き粉は朝、昼、晩の毎食後の使用が基本で少なくとも1日2回は使用してください。これは日本だけでなくアメリカでもそのように勧められています。
それではフッ素入り歯磨き粉の効果的な使い方です
1 歯ブラシに年齢に応じた量の歯磨き粉をつける
2 磨く前に歯磨き粉を歯面全体に広げる
3 2〜3分歯磨き粉の泡立ちを保つような歯磨きをする(特に歯磨き方法にはこだわらない)
4 歯磨き粉を吐き出す
5 10〜15miの水を口に含む
6 5秒間程度ぶくぶくうがいをする(洗口は1回のみ)
7 洗口は1回のみとし吐き出した後はうがいをしない
8 その後1〜2時間程度は飲食をしないことが望ましい
さらにフッ化物配合歯磨剤を用いたブラッシングは1日2〜3回と頻度が高いことが望ましい
とされています。
今までとかなり概念が変わっています。
これはプラーク(歯垢)を取り除くブラッシングというよりフッ化物をしっかり応用するというブラッシングになっています。
虫歯、歯周病の原因はプラーク(歯垢)なのでそれをしっかり落とすためにはこれまで通りのデンタルフロス、歯間ブラシ、歯ブラシによるプラークコントロールが重要です。しっかりブラッシングした後上記方法でフッ素を応用し虫歯予防してください。
もっと詳しく知りたい方は2018年3月に日本口腔衛生学会より提言書が出ています。
フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方

出ました!フッ化物高濃度配合歯磨き粉!

いよいよ発売です。
フッ化物濃度1450ppmの歯磨き粉。
これまで当院で販売していたチェックアップのスタンダードとルートケアが高濃度に変更されます。
スタンダードは広く一般的にご使用いただけます。
ルートケアは歯茎が下がってきた部分を保護する成分が入っており、研磨剤が入っていませんので、歯茎が下がって歯の根が見えてきた方や知覚過敏のある方に特にオススメの歯磨き粉です。
1100ppm以上のフッ化物が歯茎が下がった部分の虫歯予防に有効であることは証明されていますのでさらに有効な歯磨き粉を皆さんに使用していただけるようになりました。
しかし虫歯は砂糖や酸性食品の摂取、飲食回数などにも大きく影響を受けるものです。歯磨き粉の性能が上がったから甘いもの食べてもOKというわけでは決してありません。
フッ化物高濃度歯磨き粉を使用すれば虫歯にならないわけではないので日頃の注意はこれまで通り気をつけてください。
価格
チェックアップスタンダード 135g 550円(税別)(従来品より内容量が多くなっています)
チェックアップルートケア 90g 850円(税別)
*小学生未満の方は高濃度フッ化物配合歯磨き粉はご使用いただけませんのでこれまで通りの歯磨き粉をご使用ください。
「フッ素入り歯磨き粉のフッ素濃度が変わります」はこちら

しみたらシュミテクト?

まず、シュミテクトは知覚過敏に有効な歯磨き粉でありこの商品を批判するものではありません。
「しみたらシュミテクト、それ知覚過敏かも?」
テレビで見たことのあるCMですが、問題は「本当に知覚過敏なのか?」ですね。
シュミテクトは象牙質知覚過敏症には大変よく効く薬です。
しかし! しみているのは本当に知覚過敏だからでしょうか?
むし歯だからじゃないですか?
なぜしみているのか?
考えてもわからないですね。口の中をいろいろ見てみてもわからないですね。
そもそも知覚過敏ってなんなんでしょう?
「しみたら歯科医院」そこで診断してもらってから対策を考えましょう。
テレビでよく聞く知覚過敏。
正確には「象牙質知覚過敏症」といいます。
「知覚過敏はしみるんだろうな~」という感覚ではないでしょうか。
「象牙質知覚過敏症は、露出した象牙質に加わった物理的(擦過、乾燥、温度変化)あるいは化学的外来刺激によって、一過性の不快な痛み(10秒間以内)(鋭痛)が誘発され、刺激が除かれると直ちに消失する状態をいう。」と定義されています。
ですから何もしていないのに痛みがあるとか、いつまでも痛みが続いている、10秒以上しみるのが持続するというものは知覚過敏症ではありません。
一過性でない痛みの場合は早めにかかりつけの歯科医院で診察してもらうことをお勧めします。
知覚過敏でないのに知覚過敏の薬を使ってももちろん治りません。