麻酔について

虫歯の治療には必ずしも麻酔が必要なわけではありません。
しかし、歯の治療を行う際に麻酔が必要な場合があります。
麻酔がしっかり効けば歯を削る時の痛みはありません。
でも麻酔の針を刺す時はやっぱり痛いです。できるだけ痛くないように細い針(30G=直径0.3mm または33G=直径0.26mm)を使用しています。また、針を刺す部分にあらかじめ表面麻酔剤を塗る場合もあります。
麻酔したからといってすぐに痛みがなくなるわけではありません。麻酔薬が十分効いてくる約7分を待ってから治療を開始します。
麻酔薬も常時3種類用意しておりますので、その方のお身体、投薬状態に合わせた麻酔を選択することができます。
できるだけ痛みを感じることが少なくなるよう細心の注意を払って治療に望んでいます。
歯の痛みが強すぎて歯の神経が炎症反応を起こしている時には麻酔が効きにくくなっています。
虫歯の痛みを限界まで我慢して「痛くてたまらない」という時には麻酔が効かないことが多いです。麻酔が効かなければ歯を削れません。その場合、抗生剤、消炎剤で炎症を抑えてからでないと麻酔が効きませんので当日の処置は大抵できません。
薬を飲んでいただいてから後日改めて処置、となります。
痛みを限界まで我慢せず、「おかしいな」と思ったら早めに受診していただき、十分に麻酔が効く状態で痛みを最小限に抑えて治療を受けていただきたいと思います。
写真は注射器です。

歯科用ルーペ(拡大鏡)について

人間の目で見える物の大きさには限界があります。
勤務医の時は裸眼で治療していました。
それでいい治療をしていると自負していました。
もっとはっきり見てみたいと思い、平成19年、独立開業して1年目に2.5倍のルーペ(拡大鏡)をつけて治療するようになりました。
世界観が変わりました。
しかし、2.5倍では見えない壁にぶつかりました。平成24年からサージテルの6倍のルーペ(拡大鏡)を使用するようになりました。
見えなかった部分が見えてきましたが視野が暗いことが気になりました。
もっと見たくなりました。
平成26年から6倍ルーペにLEDライトをつけて治療するようになりました。
裸眼では見えないものが手に取るように見えます。
普段のライトでは暗くて見えなかったものが明るくはっきり見えます。
見えることによりさらに治療の精度が上がりました。
見えることにより治療のスピードが上がりました。
大きく明るく見ることで診断が正確に、治療が精密にスピーディになりました。
今ではルーペ(拡大鏡)なしの治療は考えられませんので自費、保険に関係なく全ての治療で使用しています。
私が使用しているルーペ(拡大鏡)はサージテルの6倍。
LEDライトはサージテルのハイ・インテンシティです。
「ミクロの世界」と「歯の治療」の意外な関係はこちら
「拡大鏡をつけている歯医者なんてあんまり見ないけどなんか意味あるの?」はこちら