いったいどの歯まで保険で白い歯が被せられるの?(被せ物に関して)

日本では金属でキラキラ光っている歯が未だに一般的で、健康保険で認められているものも銀色の金属が主流です。
しかし、いざ自分がそのキラキラ光る銀色を入れてもらうか?となるとやはり抵抗がありますね。笑ったら金属が見えますし・・・
自費で費用を出せば白くて綺麗な歯を入れてもらえることは一般的に知られていると思います。しかし以前「自費と保険はなぜこんなに値段に差があるのか?」に書いた通り、自費と保険は質と値段に雲泥の差があります。
とりあえず「質」は置いておいて、保険では全然白い歯ができないのか?というとそうではありません。
以下お話は単冠と言われる一本だけの歯をかぶせる場合に限ります。
ブリッジはより細かな制限がありますので当てはまらない場合がほとんどです。
前歯(右の糸切り歯から左の糸切り歯までの6本)に関しては硬質レジン前装鋳造冠という金属に裏打ちされた表面が硬いプラスチックで覆われている白い歯を作ることが可能です。裏から見ると銀色ですが、前から見た時には白色です。長年使っていただいているうちに少し黄色っぽく変色します。見た目の美しさも技工士さんの技術に左右されます。保険でできるものなのでそのへんは目をつぶりましょう。
糸切り歯より後ろの歯はどうでしょう。
第1小臼歯、第2小臼歯(前から4番目と5番目の歯)には硬質レジンジャケットクラウンと言われる、硬いプラスチックで作られた白い歯を入れることができます。プラスチックだけで作られているので時々割れることがありますが保険でできるものなので、そこは目をつぶりましょう。
また、去年からCADCAM冠といわれる硬いプラスチックの塊から削り出した冠を入れることも可能になっています。かなり硬くなっており割れることはあまりありませんが時々外れます。接着剤の問題か、削り方の問題か、材質の問題か今議論がなされているところです。
ではそれより後ろの大きな歯はどうでしょう?
大臼歯と言われる前から6番目より後ろの歯は、基本的に銀色の被せ物しか認められていません。例外は、医師により歯科用金属アレルギーと診断され主治医から文書による情報提供が歯科医院にあった場合に限りCADCAM冠といわれる硬いプラスチックの塊から削り出した冠を入れることができます。
保険で白くできるものについて記述しましたが、万人に共通ではありません。実際の治療の際には口の中の状況により適応、不適応がありますのでそれぞれの方にあった材料を歯科医院でしっかり相談して決めてください。
「保険でできる白い歯が増えます」はこちら

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