日本歯科医師会生涯研修事業

日本歯科医師会が指定する研修を受けると単位がもらえます。
単位が規定数以上たまると、写真のような修了証または認定証をもらうことができます。
修了証と認定証の違いは簡単に言うと受講しただけなのか、講師として講演までしたのかの違いです。
指定されたセミナーで講師をすると認定証がもらえます。
日本歯科医師会は会員が国民の健康維持・増進に責任を持つ専門職として継続して生涯研修できるシステムを構築しています。
日々精進して皆様に有益な治療、情報をご提供したいと思います。
美味しく食べて、健康に!

窓口3割負担が70歳以上の方の高額療養費の上限額は申請が必要です!

年収 約370万円〜1160万円(課税所得145万円〜689万円)の方はご注意ください!
自分で申請しなければなりません。
これまで「現役並み所得」で一括りになっていたものが、Ⅰ〜Ⅲに分割されました。
課税所得が690万円以上の方はⅢに分類され
380万円以上の方はⅡ
145万円以上の方はⅠ
となります。
ここで注意が必要なのはⅠ、Ⅱにあてはまる方はご自分で市町村窓口に申請し「限度額適用認定証」を交付してもらわなければ自動的にⅢに入れられてしまうことです。
課税所得が690万円以上の方は少数派のはずなんですが、自分で申告しなければそこに分類されてしまうという、国の制度ではよくあるパターンです。
しっかり申請しておきましょう。
詳しくはこちらをご覧ください

フッ素はいつ頃からどれくらいの間隔で塗ってもらったら良いの?

平成29年6月に日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会が出した「フッ化物局所応用実施マニュアル」という本があります。
それによると、「虫歯に最もなりやすいのは歯が生えてから2〜3年の間であると言われているため歯が生え始めてからフッ化物歯面塗布を実施すると良い。」と書かれています。
「乳前歯が生えてくる1歳頃から第2大臼歯が生え揃う13歳頃までの間6ヶ月ごとに口の中に生えている全ての歯にフッ化物塗布を行うことが奨められる」となっています。
通常のフッ化物塗布は6ヶ月に1回です。虫歯になりやすい人は3〜4ヶ月に1回が望ましいとされています。
当院では覚えやすいことから、春休み、夏休み、冬休みの年3回のフッ化物塗布をおすすめしています。
13歳までと記載されていますが、大人のフッ化物塗布も勧めるべきです。虫歯予防の進んだ諸外国では大人にも積極的に実施しています。

日本補綴歯科学会に参加してきました

6月の16、17日の二日間、岡山で開催された日本補綴歯科学会に参加してきました。
補綴歯科とは、見た目や噛み合わせをクラウンや入れ歯など人工の歯で補う治療法のことです。
日本補綴歯科学会のホームページはこちら
年に1回の全国大会は日本中から会員が集まり最新の知見や実験データなどを持ち寄り発表します。
新しい治療方法の手順の若干の修正があったり、適応症の解釈、入れ歯の治療の指針が提案されたりと、興味深い内容で盛り沢山です。
今回はファイバーポストを利用した歯台築造のハンズオンセミナーも受講してきました。ファイバーポストの有効な除去方法もバッチリです。
また、口腔乾燥症の方にオススメの義歯安定剤が来週から新たに販売されるという情報もありました。
義歯安定剤は唾液が出ていることを前提に開発されているため、口腔乾燥症の方には使用が困難です。また、ベッタリついたら剥がれにくいので菌の温床になってしまうこともあります。そこがクリアされた新しい義歯安定剤の販売は楽しみです。
情報も技術も日進月歩で歯科の世界では、今や10年一昔ではなく5年一昔と言われています。
しっかり知識のアップデートと整理をしておかないと「まだそんなことやってるの?」という状態になってしまいます。
毎年参加していますが学会に参加すると全国の頑張っている歯科医師に囲まれ気分新たに明日も頑張ろう!と元気になれます。